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超音波減衰式SS計 SP-110型

■特長
高濃度の浮遊砂量(SS)と粒度分布を連続自動測定が可能です。
RS485通信により長距離のデータ伝送が可能です。
小型軽量で持ち運びが容易です。
接続パソコンにてSS値、摩耗用SS値、濁度をリアルタイム表示します。


■測定方法
 

 測定は『液中の粒子により超音波の伝播が減衰される減衰の度合いは粒径と超音波周波数に大きく影響される』という特性を使用して、右図に示すように、水中にプラノコンケープ形振動子を入れ、振動子より超音波を送波し、反射板から戻って来た反射波を同一振動子で受波します。

測定は約60秒毎に行い、解析ソフトにより粒度分布と浮遊砂量(SS)を算出します。


測定方法
測定方法

■計測中画面および推移図イメージ
計測結果
 (クリックで大きい画像が開きます)
測定結果をリアルタイムで表示!

計測SS値
:水中に浮遊する粒子の量


摩耗用SS値
:浮遊粒子による摩耗評価用SS値


濁度



測定方法
 (クリックで大きい画像が開きます)
推移図をリアルタイムで表示!

計測SS値、摩耗用SS値、濁度の推移がリアルタイムでグラフに表示されます


計測精度について 〜 JIS2,JIS3種での計測結果 〜

本機はJIS2、JIS3種(珪砂:比重2.6-2.7)でキャリブレーションを行なっているため、他の岩石や形状で計測した場合、避けられない誤差が発生します。
そのため、ユーザーにて補正できるよう、「ユーザー補正係数」を掛けて補正するようにしています。


SS値に対する濁度の計測 〜 粒子と濁度の関係 〜

従来、河川のSS量を推定するには、濁度とSS濃度の関係式を構築する必要があるが、ばらつくことが多く、必ずしも相関が良いとは言えません。その原因の一つとして、濁度の粒径依存性が指摘されています。
下のグラフは、濁度値が同じでも粒径が異なる場合があります。粒径が大きいと濁度値は低く検出されます。



■検出部外形図
検出部外形図


■仕 様
測 定 方 式
超音波減衰法
測 定 範 囲 ■S S    100〜25000mg/L
■精度   SS=1000mg/L以下 FS±30%
      SS=1000〜10000mg/L FS±20%
      SS=10000mg/L以上 FS±10%
■粒度分布 1μm〜100μm(白色溶融アルミナ使用)
通 信 形 態 RS485
材   質 ステンレス
外 形 寸 法
検出部外形図参照
質   量 約3.0kg(ケーブル含まず)


摩耗用SS値について

摩耗は、粒子径の大きいほど、加速度的に増加します。
そのため、摩耗量の推定にはSS値と粒度分布が必要です。


摩耗用SS値=Σ(SS値×粒度分布×摩耗係数)を計算して表示します。
下図は、どちらもSS=6000の場合でのJIS2,JIS3種の計測値です。
摩耗用SS値は、JIS2種ではJIS3種の3倍から4倍の値になり、粒子が粗いJIS2種では摩耗が激しいことを計算・表示します。


※摩耗用SS値はJIS2種>JIS3種
※運転停止後は粗い粒子が急速に沈殿するため、摩耗用SS値の減少速度はSS値の場合より早いので、摩耗用SS値を指標にした方が、例えば発電機の水車の場合、早く発電可能となります。





カタログ
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(PDFファイル 約2.0Mb )

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